中学生の頃から、昼も夜も関係なく
寝ても寝ても眠かった私。
どうして起きていられないのか、、、。
どうすれば起きていられるのか、、、。
自分でもそんな自分を、怠け者でダメ人間と思っていました。
まさか、こんな原因があったなんて、、、
そんな、異常な眠気の原因の話です。
※以前の記事をリライトしたものです※
寝ても寝ても眠いのは病気?
ナルコレプシーは過眠症とも呼ばれている。
主な症状は、
活動しているはずの朝や昼でも
会話している時や大切な会議中でも
時と場所に関係なく、突然発作のような眠気に襲われる、、、というもの。
発作のように眠くなる?
それって突然倒れるってことかな?
私も会話中も授業中も関係なく
うたた寝してしまう、、、。
私のは、発作というのかな?
自分で座ったり横になったりして、コックリコックリ船漕いで寝るんだから、、、
わたしのはただのグウタラなんだろうな。
なんでこんなに眠いのか?
なんで起きてられないのか??
わたしもナルコレプシーなら良かったな。
「それは病気で原因がある」って言ってくれたら、どんなに気持ちが楽になるだろう、、、。
若い頃はそんな風に思ってた。
テレビでみかけたナルコレプシーのことを調べまくって、受診したいと親に相談たこともあったっけ。
もちろん、そんなの相手にしてもらえるわけもなく、、、ナルコレプシーの検査を受けることはなかったけど。
実際にナルコレプシーで苦しんでいる方に、私もナルコレプシーなら気が楽だったなんて言ったら、ケンカ売ってるの?って思われるかもしれない。
だけど、
睡眠障害や過眠の辛さって
眠気そのものだけじゃなく
周りからは怠けているだけに見えてしまうことなんじゃないかな。
友達や恋人との会話の途中でも
大事な会議の途中でも
授業中でも、、、
たえられないレベルの眠気や脱力がおこるっていうのは、本人にとっては日常生活にとても支障がある症状なんだけど。
ただ、
ちゃんと病名があって診断がおりると
自分自身を責めずに
病気そのものを責めれば良いわけで。
病気なら医療機関を受診したり
薬を飲むことで改善したり対処できる
、、、って望みがありますよね。
そのぶん少しだけ
気持ちは救われる。
そう感じます。
発達障害adhdの薬で眠気が改善された
これは病気じゃなくて、自分の意志の弱さだ、、、とあきらめて何十年も付き合ってきたこの眠気。
ところがどっこい、
ADHDの薬コンサータを飲んだら異常な眠気がスッパリなくなった
なんて話、、、
信じられます?
40歳をこえてADHDの診断をうけました。
ADHDのくすりコンサータ を飲み始めて
あれほど長い間悩まされてた
日中の眠気とダルさが嘘のようになくなりました。
それはもう、生まれてはじめて知る気分と身体の軽さなのです。
これは、私が大人のADHD診断をうけ、コンサータ を飲むことで得られた嬉しい誤算となりました。
実は、わたしと同じように、常に眠いと感じているADHD のひとは多いらしいのです。
発達障害に多い睡眠障害という特徴
思いがけず眠気の問題が解消されて、この異常な眠気は発達障害adhdが原因だったのかも?と、眠気とADHDの関係を調べてみた。
そうしたら、、、
自閉症スペクトラムASDや注意欠陥多動症ADHDなどの発達障害と、入眠困難や過眠などの睡眠障害には因果関係があるとわかって。
やっと永年の異常な眠気に原因があったんだ!とホッと胸をなでおろした。
発達障害というのは、かんたんに言うと、脳の神経伝達機能に不具合があるってこと。
そのせいで、睡眠と覚醒の調整をする中枢神経伝達機能がうまく働かないことが睡眠障害がおきる原因だと考えられている。
つまり、自分の意志や気力で起きてられるもんじゃないってことだ。
病的な眠さかどうかの基準はどこ?
本人の感じている辛さは、他の人には理解できないもの。
だから、周りの人の『気持ちの問題だ』とか『やる気の問題だ』って言葉は、ときに残酷だなとおもう。
苦しんでいる人をさらに追い詰めることもあると知ってほしいのです。
そして、本当に眠気が辛いとかんじている人に、周りからの残酷な言葉で、自分を追い詰めないで!と伝えたい。
人間はみんな、産まれてから今の自分の体感しか知らない。
当たり前のことなんだけど。
はじめからずっとこのカラダでの生活しか知らない。
だからこそ、この眠気もだるさも、異常か正常かなんて自分でわかるわけがない。
これが普通だ。
みんなこんな体感だ。
そう信じて疑いもしなかった。
眠さに負けるわたしは
きっと他の人より意思が弱いんだ
そう思ってた。
勝手にできない自分、ダメな自分と思い込んでいたんですよね。
コンサータを飲みはじめたら
眠気がなくなった。
カラダが砂袋を外したみたいに
軽くなった。
体験して
はじめて比べることができた。
はじめて知ることができた。
普通ではなかったということ。
あんな身体で、よくもまぁ40年も頑張ってきたなぁ。
みんなと同じを保つために疲れきってたなぁ、、、そう改めて自分を労いたい気持です。
ADHDの飲み薬コンサータの効果
コンサータ
コンサータの成分メチルフェニデートは、ナルコレプシーに効果のある薬と同じ中枢神経刺激薬だと知り驚きました。
そりゃあ眠気に効くのも納得です。
コンサータの特徴は徐放剤といって、成分が12時間かけてゆっくり少しづつ吸収されるよう工夫されていること。
効果はちょうど12時間くらい。
私の場合、スイッチが切り替わるように薬の効果がわかるほどです。
飲んでいる間だけ効果のあるお薬でもあるし、その代わり、投薬を始めてすぐ効果を感じることができます。
ADHDには、他にもストラテラというお薬がよく使われています。
ストラテラは、毎日のむことで、24時間ずっと薬の効果が続くというもの。
こちらは、投薬を始めてから効果を感じることができるまで少なくとも2週間はかかると言われています。
どちらを選ぶかは、
自分がより効果を実感できるもの。
副作用の少ないもの。
これはもう、それぞれ個人差が大きいようなのです。
私も、どちらのお薬も試してみて、自分にはコンサータ が合っていました。
いちばんは、
辛い眠気がなくなること。
わたしにとっていちばん辛い症状が過剰な眠気だったから。
それに、コンサータの副作用は私にはほとんどなくて。
逆に、ストラテラでは吐き気や震えなんかの副作用があって、効果のほうははっきりとはわかりませんでした。
くすりの効果と副作用のでかたは人それぞれ。
コンサータ に強い副作用の出る方や、ストラテラの方が効果を感じられる方もおられるので、担当医と相談しながら、自分に合ったお薬と量を決めていくのがよいと思います。
こちらの記事もおすすめです。
コンサータを飲み忘れると、、、
KAKA