歳をとって足腰が弱ってくると、足が滑って踏ん張れなくなってきます。
そうすると、座った状態で首を下げてご飯を食べたり水を飲んだりするのが難しくなってくる。
それに、老犬になってくるとだんだんと「のどの渇き」を自分で気づくことができなくなるみたいです。
わが家の愛犬が寝たきりだったときの経験と、
飼い主さんがしてあげられる効率的な水分補給や点滴の効果について紹介しています。
寝たきり犬への水分補給方法
うちの愛犬マロが、自分で水飲み場へ水を飲みに行けなくなってから、注射器のような"シリンジ"を使って飲ませていました。
が!
毎回、コップから吸い上げて少量づつ飲ませるよりも、この100均のドレッシングボトルがすごく便利でした。
ドレッシングボトルで犬歯の間から水をあげると、寝ながらでも舌をペロペロして上手に飲んでくれるんです。
この中に、※経口補水液を2倍に薄めたものをつくり、こまめに給水。
※獣医さんにすすめられたのは方法です。
水よりも吸収率が良くて、点滴と同じような効果があるらしいのです!
人間用の経口補水液やスポーツドリンクをあげても大丈夫?
今、家で寝た状態の愛犬にシリンジで水を飲ませているけど、犬用のポカリとか経口補水液が動物病院で売っているのか聞いてみました。
なんと人間用の経口補水液を2倍程度に薄めて使えば問題ないとのこと。
ドラッグストアで簡単に手に入れられます。
価格も200円前後。
経口補水液はスポーツドリンクよりも電解質濃度が高く糖質が少ないから、からだに負担なく脱水症状の水分補給に最適だということ。
人間でも下痢・嘔吐や熱中症・高齢による軽い脱水症状がみられるときに、点滴前に自宅で試せる水分補給ケアとしておすすめされています。
一方、人間用のスポーツドリンクは糖分が多すぎるため、犬の水分補給には向かないみたい。
特に、人間用のスポーツドリンクに入っている甘味料のキシリトールは、犬に中毒性があるので注意が必要です!
(念のため、実際に与えるときはかかりつけ医に聞いてみてくださいね。)
ということで、わが家では経口補水液OS-1を買って、2倍に薄めてシリンジでこまめに与えることにしました。
真水を飲ませていた時は、鼻がカサカサしてきたり目ヤニがでたり、食欲もなくボーっとすることが多かったのに、経口補水液の二倍希釈液を飲み始めてから、少量でもびっくりするくらい元気が回復しました。
瞳にも潤いが戻って、鼻もツヤツヤに。
とってもおすすめです。
注意することは2つ
❶経口補水液には栄養分もたくさん入っていて、雑菌も繁殖しやすいので、1日に一度は中身を捨てて洗浄すること。
❷人間用のスポーツドリンクは糖分が多すぎる。キシリトール配合のものは薄めても絶対飲ませちゃダメ!!
余命が近い愛犬にしてあげられることは何だろう?
久しぶりのブログ更新です。
以前このブログでも書いたのですが、我が家の16歳の愛犬は、今年に入ってから調子が悪くて、介助が必要な状態でした。
いちばん心配していたこと。
それは、食欲が落ちてしまうこと。
認知症の症状が出るよりも、
足腰が弱ってしまうよりも、
食べなくなることがいちばん怖かった。
気持ちのどこかで、食欲があるうちは大丈夫と思っていた分だけ、食欲がなくなってしまったことがショックだった。
昨日までは、ドッグフードも
喜んで食べてくれたのに、、、
昨日までは、手作りご飯なら
食べてくれたのに、、、
サツマイモなら、、、
茹でたささみなら、、、
チャオチュールなら、、、
茹でた鯛なら、、、
そうやって、毎日食べてくれるものがなくなっていく。
介助なしには歩けなくなっても
オムツをつけていても
自分の足で歩いてトイレに行きたい。
自分ひとりで立てなくなっても
寝たままでシリンジで水を飲ませられるのを嫌がった。
水飲み場へ行って、
自分で水を飲みたい。
その気持ちがわかるから
できる限り夜中でもいつでも
身体を支えて介助して
トイレまで
水飲み場まで
ベッドまでと
何度も往復するのに付き合う。
だけど、
水飲み場まできて体を支えても
なかなか舌が出ない。
口から水までの距離が
うまく調節できない。
そうやって
うまく飲めずに諦めることが多くなり
あんなに嫌がっていたシリンジの水も
飲んでくれるようになった、、、。
水を飲んでくれることにホッとしながらも、切ない気持ちが込み上げる。
眼に力がなくなり
眼の光がなくなり
顔を見つめて話しても届いていない。
そんな時間が増えてゆく。
もう、お別れの時が
近づいているのかもしれない。
痛みや苦しみは
出来る限り取り除いてあげたい。
薬や注射で楽にしてあげられるなら
なんだってやってあげたい。
だけど
無理にチューブで食べさせたり
点滴につないだままで、、、
ただ命を引き伸ばすだけの
延命治療ならしたくない。
食べられそうなものを作ったり
買ってみたり
出来るだけのことはやってみて
それでも食べられないなら、、、
余命の近い愛犬にしてあげられることは
なにがあるだろう、、、?
犬の点滴:延命効果と必要性は?
私のように、苦しみを引き伸ばすだけの延命治療はしたくないと考えている飼い主さんは実はとても多いということ。
犬の点滴には静脈点滴と
皮下点滴の2種類がある。
私たちが想像する点滴は静脈点滴のほう。
人間がするみたいに2、3時間かけてゆっくりと滴下する、栄養価が高い点滴。
犬にも静脈点滴はあるけど、病院で点滴につながれたまま延命するなんて、、、きっと愛犬も望まない。
だから、犬の場合の点滴は主に
水分補給のための皮下点滴のことを指す。
皮下点滴は延命できるような栄養分はない。主に水分とミネラルの補給のためのもの。
皮下点滴は注入に時間がかからない。
背中の皮下に、ラクダのコブのようなものをつくる。
15分くらいかけて皮下に注入し、そのあと数時間かけて体内にゆっくり吸収されていくという。
急激な脱水や体調悪化があったときは
皮下点滴で水分補給をしてあげると
元気が回復することがある。
だけど、老衰でだんだんと寝たきりになって、もう命の火が消えかけている、、、という最期の時を迎えてたら、、、。
もう点滴での水分補給は必要ないかもしれない。
だんだんと息が浅くなり
からだの水分を減らして
意識が朦朧としてくるのは
旅立ちの準備をはじめてるらしいのだ。
そうすることで、痛みや苦しみから
守ってくれてるんだって。
苦しまずに逝かせてあげたい、、、
最期を看取る家族のせめてもの願いです。
点滴が必要かどうかも、その子がいまどんな状態かで変えてゆく必要がありそうです。
急激な脱水や体調変化なら皮下点滴を。
老衰でゆるやかに最期にむかう時がきたら、経口補水液(人間用を2倍希釈したもの)などで、口を潤してあげるだけで充分なのかもしれません。
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KAKA