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自己探求する主婦の子育てと愛犬介護の記録

親子関係を振り返るー甘えられなかったあなたへ

甘えられなかった幼少期

わたしは3姉妹の真ん中っ子として育ちました。

 

 

買ってほしいと駄々をこねることも、
我儘をいうことも
極端に甘えることもない。

 

 

無口でとても変わった子。

いつも独り遊びしている
静かでおとなしい子。

 

 

真ん中っ子って、
大抵少し変わってて。
頑固で自由人で、、
よく言えば自立心が旺盛。

 

まさに絵に描いたような真ん中っ子。
それがわたしでした。

 

ずっとそうして過ごしてきたから
自分でも、それがわたしの性格だと思ってた。

 

私の性格はすごくドライで
親に甘えたいとも思っていないし
親への依存心もない。
それが私。

 

ただ、親への関心も愛情も、
他の人より薄いのだと。

 

きっと親もそう思ってたし、
多分、今でもそう思ってる。

何を考えているのか分からない子、、、と。

 

 

私は真ん中っ子だから

親から自分だけに注目してもらう時期がありませんでした。

 

生まれた時から2つ違いの姉がいて。

6つ違いで妹が生まれて。

 

姉も、寂しかったのかな。
小さい頃はまるで子分のような扱いで、意地悪をされた記憶ばかりです。

 

 

経済的にも裕福ではない家庭環境。

ワンマンで亭主関白の父。

3人の子を育てながら内職をする母。

 

 

父は休みの日もゴルフで家にはいなかったし。母は妹がまだ小さくて。

ひとり遊びをすることが多かった子どものころ。

 

でも、まあ。

子どもの頃に、姉や妹みたいに甘えなかったのは、自分の性格だと思ってて。

 

本当は、甘えたかった、、、
なんて思ったこともなかった。

 

 

ただ、、、、
親へ甘えることは、
親を困らせることだとか、
負担をかけてしまうことだと感じてて。

 

 

それがすごく嫌だった。

 

結婚してからも、親に心配をかけないように、、、と、どんなに苦しい時も、親の前では平気なふりをしたし。

 

だから、結婚して家庭を持っても、親に悩みを相談したり、いろいろ母に甘えている姉を見て、不思議で仕方なかった。

 

なんで、そんなことができるのか、、、
本当にわからなかった。

 

姉は小さい頃から、
自分の欲求は親に伝える人でした。

 

わがままも言ったし、

よく怒られてたし、

必要なものは親にねだってた。

 

 

ちゃんと甘えられる人でした。

子供だから当然か、、、。

 

 

小さい頃のわたしは、、、
姉はどうしてそんなにお母さんを困らせることが言えるんだろう?と不思議で。

 

必要なものも、買ってと言えなかったり。

 

勝手に母の気持ちをくみとって、
困らせないように
先回りしてあきらめてた。

 

もしかしたら、、、

 

甘えたときや頼った時に
拒否されるのが怖かったのかも、、、。

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本当は甘えたかった。

私がはじめて子供を産むとき。

不安で、はじめて母を頼った。

 

 

出産に付き添ってほしい。
産後にしばらく里帰りしたいと言ったとき、今は無理とあっさり断られたのがとてもショックでした。

 

 

だって、、、
今まで、甘えることも、頼ることも、お願いすることもほとんど無かったわたしが、本当にはじめて甘えたいと思ったくらい不安で母にそばにいて助けて欲しかった唯一のこと。

 

それが出産だったのに。

 

滅多に頼みごとをしない私が、
それを言い出すのも一大決心で。

 

大変なのも迷惑かけるのも承知の上で、それでも実の母に甘えたかった。

だから勇気をだして頼んだのに。

 

 

いとも簡単にあっさり断られてしまったのですから、、、

 

正直、ショックでした。

 

それまで姉の2度の出産に、出産前から里帰りさせてかいがいしくお世話をし、病院に通ってお世話をし、産後も実家で長々と里帰りを受け入れた母が、、、。

 

私の初産での里帰りを受け入れてくれないこと。

 

もちろん、その理由も家の事情も説明されたけど。

 

理由なんて関係ない!

 

姉妹の中で私は愛されていないのかな、、、と苦しくなって、産後鬱のような状態になった。

 

それがきっかけで、今までの溜まっていたものがどんどん溢れてしまったのです。

 

親を激しく恨むほどに、、、。

 

頼ってくることもない
甘えてくることもない私を

 

頑固で自分のこだわりがある人」

「助けなくても自分でできる人」
と思っていた母。

 

 

母にとって私は、助けてあげるべき存在ではなかったんでしょう、、、。

(後々になって心の整理がついてからは、母もあの時期は父との関係でいろいろ大変だったこと、自分のことで精一杯だったんだろうな…と理解する気持ちになっていますが、、、。)

 

 

私はどうして甘えられなかったんだろう?

 

出産の里帰りを断られたときに
すごく深く傷ついた私。

 

本当は、姉や妹より傷つきやすかったのかもしれない。

 

甘えなくても平気だったんじゃなくて、、、

 

拒否されるのが怖くて。
傷つきたくなくて。

 

甘えることも求めることも、
初めからあきらめたのかもしれないな、、、

 

 

私は親の負担になりたくなくて
小さい頃からずっと我慢してきた
自分の本心に気がつきました。

 

本当は甘えたかった、、、

甘え方がわからなかった、、、

 

小さい頃よく姉に言われました。

自分だけいい子ぶってる‼︎と。

 

本当にそうだったのかもな。

長年続けることで、当たり前すぎてそのことに自覚すらなくなってたけど、、、

 

親を恨むことも、傷ついた心が解放されるための通過点

今は、親との関係も、過去のこととしてみられるようになった。

 

つまり、過去のことを考えても怒りがわいたり、悲しくて涙が出たり、、、っていう、感情の再体験はなくなって。

 

感情的にならずにただの事実としてみられるようになった。

 

 

だけど、乗り越えられるまでにはとても長い年月がかかった。

 

親を恨み激しく嫌悪する日々は
とても苦しく辛いものでした。

 

"親には感謝しなさい"とか

"どんな親でも子供を愛している"なんて、、そんな言葉が辛かった。

 

親を許せない自分のことも嫌いだった。

 

実家に顔を出すことを
娘の義務と思っていた私は
実家に帰るたびに体調を崩し、、、

 

我が家もどると数日寝込む、、、という状態でした。

 

 

旦那さんは、仕事が忙しくて一緒には行けないけど、いつでも実家でゆっくりしておいでと言ってくれる人でした。

 

 

ついに、うちの父がその旦那さんの悪口まで言いはじめ、もう縁を切ろうと覚悟したのでした。

 

こんな思いまでして、どうして親子の縁を切っちゃダメなのか、、、わからなかった。

すごく苦しかった。

 

 

その時、旦那さんはこう言ってくれました。

『頑張りたいなら一緒に頑張るし、もう縁を切りたいなら切ってもいい。

俺のことはどんな風に言われても思われてもいい。

毎回、実家から帰るたびに寝込んでるよな?

もう十分がんばったし、好きなようにすればいいよ。』と。

 

 

やっと、心の中で距離を置き、できる限り実家と関わりを持つのをやめました。

 

そうやって、少しずつ距離をとって離れたところから観察できるようになってはじめて、心を乱されることも、過去の感情に飲み込まれることもなくなったんだと思います。

 

いつまでも、『親に感謝しなきゃ』と縛られたままだったら、ずっと苦しくて、ずっと親を恨んだままだったかも知れない、、、

 

親を恨むことも、そこから抜け出すための通過点だったんだなぁと。

 

親になって知った『手のかかる子ほど可愛い』の意味

長女は、わたしと全く同じタイプの子でした。

 

手がかからず、
聞き分けが良く、
甘えない。

 

次女は全く違うタイプの子でした。

ずっと抱いていないと泣く。

いつも抱っこか膝の上。

寝る時も私の上に重なって寝る。

夜中も何度も泣いて呼ぶのです。

ずっとずっとそばにいて欲しいと。

 

スーパーに行けばこれ買って〜!と寝転がって駄々をこね、泣くわわめくわの大騒ぎです。

(そんなのは、ちゃんと躾ができてないからだって、うちの父親の怒鳴り声が聞こえてきそう笑笑)

 

 

とにかく甘えん坊でした。

 

そして、はじめてわかった。

手のかかる子ほど可愛い

あぁ。そうか。

いつもわがまま言って甘えてた姉は、
親にとっては、可愛かったんだなぁ。

 

 

子供に甘えられること。
子どもに求められること。

わがままだって、、、、

 

それは、親にとっては迷惑なんかじゃなくて、無条件に必要とされて求められる幸せだったんだ、、、と。

 

 

甘えて迷惑をかけているように見えた姉は、母にとっては甘えてくるかわいい我が子で、母が姉のためにやっていたことは、母の幸せだったのかもしれない。

 

私も子供の頃から素直に甘えることができてたら、母は喜んで甘えさせてくれたのかもしれない。

 

 

それを知った時に、はじめて母親のことも受け入れられるようになりました。

 

あの頃の母親は今のわたしよりずっと若かった。

 

きっと、毎日必死で子育てしていたんだろうな、、、と、その頃の母を、同年代の1人の女性として見ることができるようになりました。

 

 

母も、子育てのことなんて誰からも教わらずに、正しいかどうかなんて知らずに、昔から受け継がれてきた方法で子育てをしただけだろう。

 

母もきっと甘えるのが下手な人で。
だから、甘えさせるのも下手くそだったんだな。

 

私は親には甘えられませんでしたが、旦那さんと出会って、今は旦那さんが親のように、兄妹のように、友達のように、子供のように、全力で甘えさせてくれるので、今は幸せです。

 

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KAKA

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