教科書のなかのクセが強い短編小説
当然、たくさんのジャンルの読み物が集められてるわけだけど。
読み物としてはおもしろいけどさ〜。
なんかクセが強すぎて、授業でやるんか?これ?って感じ。めっちゃ謎やわ。』
感情の読み取りとかは逆に簡単すぎるくらいやけど。内容がかなりクセあるわ〜。』
お母さんが、姉妹でお揃いの服着せるのが趣味でさ。
で、お気に入りのコートをみつけて、ずっと姉妹がお揃いで着れるように、サイズ違いで9着買うねん。』
めちゃめちゃ、めちゃくちゃな話、、、。
ずっと毎年同じコートやし、しかも妹はずっとずっとおさがりやし。
高校生とかになっても毎年そのコートやねん。』
その姉妹は、、、。
娘をモノ扱いやなっ!
せめてお揃いにしたかったら、毎年違うコートでお揃い買えばいいやん‼︎
( *`ω´)自分のエゴやのにケチるってどーゆーことやねん!!
毎年新しいの買うより、同じコート9着買っといたら、妹はずっとおさがりできて経済的やから、実家にお金借りて買ってるねん。』
実話ちゃうよな?
で?
お姉ちゃんは、バイトできる歳になって、バイト代で自分の好きなコートはじめて買うねん。
昔はもっと、お勉強色の強いものばっかりだった気がするけど、、、、
わずか5ページで心を揺さぶられ号泣
わずか5ページのその短編は、梨木香歩さんの書いたもので、題名は「コート」
こんなに短い短編で、ここまで感情を揺さぶられたものは初めてかもしれない。
結末は言えないけど、衝撃的で予想を裏切るものだった。
わずか5ページ読むその間に、
母親のおバカさを笑い🤣
姉妹が気の毒で母親に怒り💢
妹特有のお下がりの呪縛に共感し😔
姉の無神経さにイライラし😩
予想外の結末にやるせない気持でボロ泣きした。
涙の理由は、言葉ではうまくできないような、本当にいろんな方向から揺さぶられるような、そんな感覚だった。
特に、親とか兄弟姉妹との関係に、未消化の感情を閉じ込めてる人なんかは、、、いろんなことを感じる、そんなギュッと詰まった5ページでした。
娘はひいてたけど笑笑
どんだけ感情移入するんΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
5ページで笑って怒って泣くて、、、
情緒不安定かよっ!
ママ大丈夫??
、、、と。
↑2020.09.20 神秘的な夕焼けの空
梨木香歩作品集『丹生都比売』のなかの一編「コート」
まさか実話じないよな??
と、慌てて梨木香歩さんのことを調べる。
創作短編でホッとする。
でも、当事者でなければ感じられない細やかな心の波を、こんなに臨場感あふれるものを創作で書けるなんて、いったい何者??
デビュー作の『 西の魔女が死んだ』はとても有名で聞いたことがある。
まだ読んでなかったな〜。
梨木香歩さんの書いた本を色々読んでみたくなって図書館に走った。
「西の魔女が死んだ」は、いまだに予約がいっぱい入っててすぐには借りられなかった😲
近くに図書館がある人は、丹生都比売(におつひめ)を借りて、短編「コート」を読んでみてほしい。
「カコの話」も、めっちゃ面白かった。