人生は魂の冒険の旅。
サン=テグジュペリの星の王子さまは、とても抽象的で不思議な世界。
むずかしくて夢のように掴みどころがない。
だけど、それだからこそ惹きつけられるふしぎな魅力がある。
星の王子さまの物語は、
こんなふうにはじまる。
ある原始林のことをかいた『ほんとうの話』という本で、けものを丸のみにする大ヘビの絵をみた"6歳のぼく"。
その本には 、 「ウワバミというものは 、そのえじきをかまずに 、まるごと 、ペロリとのみこむ 。すると 、もう動けなくなって 、半年のあいだ 、ねむっているが 、そのあいだに 、のみこんだけものが 、腹のなかでこなれるのである 」と書いてありました 。
星の王子さま(岩波少年文庫)
ジャングルではどんなことがおこるんだろう??
いろいろと想像した"6歳のぼく"が書きあげたはじめての絵が『ゾウをこなしているウワバミ』の絵だったんだ。


これって人生みたい。
そう思いませんか?
つまり、この絵にはもうひとつのかくされた意味がある、、、。
ぼくらの魂は
地球におりてくるときに
身体という外側に
かまずに丸呑みにされて
その中で眠っているのである。
ゆっくりと消化されて
目覚めて一体となる日を待っているのである。
自分が誰なのかを忘れて『地球』の体験しにきた魂は、身体という外側に丸呑みにされてながいあいだ眠っている、、、。
”ウワバミ(大蛇)の外側と内側”には、そんな意味が込められてるんじゃないかな、、、。
だから、
この人生はカラダの内側で、『魂』が目覚めてゆくまでの冒険ストーリー。
こんな解釈は、今まで聞いたことはないけど、かなり的を得てるんじゃない?!!
※これはKAKAの個人的な感想ですのであしからず、、、m(_ _)m
この世界のと宇宙のしくみ
ウロボロスの蛇をしっていますか?
自分の尾に噛み付いて丸い円形になっている蛇
(尾をくわえて円になる竜という説もある、、、)
神話にも多く登場するこのウロボロスの蛇は
この世界の全てをあらわしている。
∞
↑永遠や果てしない無限の広がりを表すこのマークもウロボロスの蛇に由来するって説がある。
ウロボロスの蛇の頭と尾がつながって環になっているように、この宇宙もすべてがつながって循環してるんだって。
大は小へつながり
小は大へつながる
二分化している対称のものどうしも実はつながっている。
ふたつが両方あってはじめて一つの全てになれる。
表と裏も果てまで行くとつながっている。
袋の裏と表のように。
つまり宇宙は
始まりが終わりで、終わりが始まり。
死が再生で、再生が死でもある。
永遠に循環しつづける完全なもの。
それがこの宇宙。
そして、この閉じた環のなかにあるすべてのものがひとつで全てということ。
地球だって太陽だって、宇宙のほんの一部。
私たち人間だって、地球のほんの一部。
そんな私たちは、細胞の集合体で。
細胞は分子、、、原子、、、と、最小単位をたどっていけばもっと小さな素粒子でできている。
小さなひとつにまで宇宙のパターンが宿っていて、大宇宙も小宇宙も、お互いに影響しあってつながってる。
どんなもののなかにも、もうひとつの小さな宇宙が存在していて。
どんなものも、もっと大きな宇宙の一部だということだ。
どこまでも広がる大きな宇宙も、その成り立ちのもとをたどっていけば、はじまりはほんの小さな『点』だし。
その小さな『点』のなかには、この宇宙の可能性の全てが内包されていて完全だということだ。
だから、、、
ほんの目の前にあるほんの些細なことや意識がかわれば、大きな宇宙全体がかわってしまうことがあるってことだ。
これって、星の王子さまがおしえてくれたことにそっくりだ!
五億の鈴がわらう理由
星の王子さまが語りかけてくるこの世界の真実はこうだ。
目の前のほんの小さな幸せや喜びに気がつくと、きみの宇宙は素晴らしく幸せで喜びにあふれて、きみの空には5億の鈴が笑うんだ。
目の前の不安や心配に目を向けているとき、きみの宇宙は不安や心配なことに覆いつくされて、きみの空の星たちはいっせいに涙をながす。
過去に囚われたり未来を心配することなんてなんの役にもたたないよ。
なにに意識をむけているか、、、
それだけが大切なんだ。
それだけできみの大きな宇宙全体が変わってしまうってことがあるんだから。
目にみえない意識は、ただの小さな芽にみえるかもしれないけど、小さなものと大きなものはお互いにつながって影響しあっている、、、。
大きなバオバブの木を根絶やしにするのは難しいことだけど、ちいさな芽なら?
簡単に抜いてしまうことができる。
それでいいんだ。
自分の心と意識にもっと注意をむけていてね。
ほんの小さなことにみえるかもしれないけど、それでおおきな宇宙のすべてがまるで違ってしまうんだから。
じつは宇宙は単純なんだよ。
そんなことを教えてくれていると思うのです。
『大きなバオバブも
はじめは小さかったんだよ』
岩波少年文庫
星の王子さま(訳:内藤濯)
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本の紹介
KAKA