筆算の線をフリーハンドで書いたら減点?
またまた、小学生の娘が家で宿題をしていた時のことなんだけど、、、。
筆算の横線を、定規をあてて丁寧に引いてるんです。
え???
(;゚Д゚)
なにやってんの???
、、、てなりますよね。当然。
そしたらですね、、、。
娘の教えてくれた理由は、こうでした。
わかってる。わかってるって。
無駄やんな。
時間かかるよな。
だけど、これ定規で引くように先生にいわれてるから。
答えがあってても、定規使ってなかったら減点しますって先生が言ってるから!
、、、だそうです(´・ω・`)
ちなみに筆算だけじゃなく分数の横線も定規を使って書いてるらしい。
めんどくさ!!
笑えますよね〜。
これもうコントかな⁉って思いますよね〜。
で、それってどうなの?普通なの??とネットで調べてみたら出るわ出るわ〜。
どうやら今の小学校教育では定規を使う指導は主流みたいなんですよ。知ってた?
それって、指導ルールが変わったの?
教科書にそんなこと書かれてたっけ?
文部科学省からでてる小学校の学習指導要領ではどうなってるんだろう?
そんな疑問について調べてみました。
文部科学省の学習指導要領を調べてみた
ネットで調べてみたら、ひっ算や分数に定規をつかう指導はどこの学校でもあたりまえになっているみたい。
私たちが子供のころは、そんなの聞いたことも見たこともなかったぞ?
こんなにも筆算の定規使用が主流になってるなんて、まさか学習指導要領に変更でもあったのかな?と思って調べてみた。
小学校学習指導要領を読んでみたけど、筆算や分数に定規をつかうことについては何も書かれていませんでした。(よかった、、、。)
つまり、筆算の定規使用は文部科学省の方針ではなく、学校か担任の先生の指導方針ということ。
※ちなみに、以前の記事で疑問を書いたことのあるあまりのある割り算を”あまり”と書くか”・・・”と書くかについても指導要領には書かれていなくて、明確な決まりはないようだけど、こちらは教科書で”あまり”とひらがなで書く説明を採用している教科書が多いみたいでした➡割り算の「あまり」は「・・・」と書いちゃダメ?昔と違うルールにジェネレーションギャップ!
どうしてわざわざ定規の使用を徹底するんだろう?
気になったので、担任の先生に定規で書くことを指導している理由を聞いてみました。
先生が定規で書かせる理由と、親(私)が反対する理由
【先生に聞いた定規指導をしている理由はこれでした】
- 桁が揃って計算ミスが減る
- ノートをきれいに書く習慣がつく
- 定規の使い方の練習になる
- クラスには読めないくらい答案が乱雑な子がいるため、全員に定規使用を徹底している。(特例は認められないため、できる子ができない子に合わせる)
- ”先生の言ったことをちゃんと聞いて実行できているか”も評価基準として見ている
だそうです。
、、、へぇ〜。
この件については、わたし的にはぜんぜん納得できない理由でした~。
因みに、担任の先生とこの”定規使用”の件については意見が違うけど、めちゃめちゃ良い先生で私も娘も大好きな先生です。
皆さんはいかがでしょう?
納得できました?
反対する理由はこれ
それはズバリ、本末転倒だと思うから。
方法にこだわると目的を見失なう!
定規の使い方とかノートをきれいに書くことに意識を持っていかれてしまうと、肝心な計算することに集中できなくなってしまう。
算数の目的はきれいなノートを書くことじゃない。
それなのに、ゆっくり丁寧に書くことが1番大切なことになってしまうと計算のスピードがついてこない。そうすると計算能力が伸びてこない、、、。
それでは本末転倒じゃないかと思うのです。
親としては、定規をつかって時間をかけてきれいに書くことよりも、早くて効率のいい解き方や自分のの勉強法を身につけてもらいたい。
綺麗なノートは国語のノートで十分。
算数ノートは自分が読めればOKだと思いませんか?
ノートはマス目入りや方眼ノートを使っているんだから、せめて3年生以降はフリーハンドで十分なはず。
定規の使い方の練習より、フリーハンドでまっすぐの線が書ける練習をするほうがいい。
乱雑で読めない子がいたら、その子にだけ指導すれば良いこと。
だってさ、、、「できてない子がいるから全員定規で統一!」って指導しても、結局それ守って定規使うのってフリーハンドでも書けるタイプの几帳面な子やと思うのよ。
実は、そんな心配するのは長女の高校受験の経験もあったから。
つい2年前に高校受験した長女。
大阪府の公立高校受験で発展C問題のテスト問題はかなりの難問ばかり。
しかも、1問にかけられる時間配分を徹底管理しながら、スピードをあげて解き進めないと時間内に解き終わることすらできないのです。
そんなことを考えると、小学校6年生まで定規使用とか丁寧さを徹底的に慣らされたあと、中学に入ると突然スピードや量を求められる!
何だか変だよなぁ。
子どもたちの切り替えはかなり大変じゃないんだろうか?
方法にこだわりすぎると目的を見失う。
これじゃあ、まるで星の王子さまに出てくる大人たちみたいですよね。
星の王子さまにでてくるのみ助は
ずっとお酒を呑んでいます。
何してるの?と聞いた王子さまに
酒呑んでるよとこたえます。
なんで酒なんかのんでるの?と聞くと
忘れたいからといいます。
なにを忘れたいの?と王子さまが聞くと
恥ずかしいのを忘れたいって。
王子さまは、なにが恥ずかしいの?と聞くんだけど、、、
のみ助は、酒のむのが恥ずかしいと答えるのです。
酒を呑んでる恥ずかしさを忘れたくて、またお酒を呑んでいるなんて、、、
これじゃあ本末転倒!
目的と手段がわかんなくなっちゃってますよね。
私たちも、方法にこだわって目的を見失わないようにしたいものです。
【過去記事】小学生の算数 あまりは「・・・」と書かないの?☟
【過去記事】長女の高校受験と校則からの解放!☟
【過去記事】星の王子さまにでてくる大人たちって、、、☟
KAKA